革命

 

ドラッグ行為

お酒や煙草について話しましたが、このドラッグだけは別物です。
いかに子供に無関心な親でも「ドラッグだけには手を出すな!」と言います。

お酒や煙草と違い、ドラッグに手を出せば人生にまで影響を与えるからです。
それこそ、一度手を出せば人生が取り返しのつかないことになります。

ドラッグの恐ろしさは、何といっても依存性。
手足は震え、幻覚がみえたり、誰もいないのに声が聞こえたりなど。

禁断症状によっては、精神崩壊を起こす可能性もあります。
また、乱用者自身の身体や精神だけでなく、家庭内暴力や殺人、
歴史に学べば「あへん戦争」のように、ドラッグは国家の存亡に
関わるほど重大な問題となっています。

■ドラッグからの回復
もし、使用してしまった場合、人生の貴重な時間の多くは
ドラッグからの回復を過ごすことになります。

(1)暗闇からの脱出
乱用者にとって、ドラッグを使わずに生きることは苦痛以外の何ものでもありません。
一種の癖みたいなものですから、本人の意志だけでは一概に回復はなしえません。
専門の医師によるトレーニングが不可欠になります。

(2)助け合いの心
ドラッグ乱用者にとって、同じ仲間ほど心強いものはいません。
自分一人の力では回復しないことを痛感し、嘆き苦しんでるさなか、
仲間の励ましや自らの苦しみをさらけ出すことによって、
より自分と向き合うことが出来ます。
そして、何より仲間と一緒に自分もドラッグを絶とうと決意し信じることが必要です。

(3)生活リズムをかえる
ドラッグを使用していたときと同じような生活をしていては、
乱用時の感覚がもとに戻りがちになります。
何かしら違った行動をし、続けて実践していくことが必要になります。
また、人と積極的に交流することで、回復を信じる気持ちと希望をもつことができます。

(4)精神科へ
入院は、ドラッグから心と体を断ちきることを目標とし、
またドラッグによる身体への影響や脳への異常がないかなどを行います。
病院での回復経過によっては社会復帰、リハビリ施設行きが決まってきます。

(5)リハビリ施設へ
ドラッグを完全に絶つためには、今までの環境からはっきりと離れる必要があります。
リハビリ施設に入ることにより、故郷や愛する人とも離れることになりますが、
一人でドラッグと見つめあい、回復の意思をしっかり持つ機会が増えて、
常に仲間と励ましあえる利点があります。

(6)世間へ
見事、ドラッグにさよならし、退院できたとしても
「元ドラッグ使用者」というレッテルが貼られ、世間の厳しい目が待っています。

 

そのストレスでまたドラッグに走る……というのは珍しくありません。
ドラッグは忌まわしき過去として、永遠に消えることはないのです。